テスラの修理費はなぜ高い!・高額になる理由を板金屋スタッフが解説

Tesla

「テスラの修理費は高い」と聞いた事がある人は多いいのでは無いでしょうか。

「なぜテスラの修理費はこんなに高いの?」
「普通の車より本当に高いの?」
「もしかして、ぼったくりなのでは?」

テスラオーナーの方なら一度は疑問に思った事があるかもしれません。

この記事では実際にテスラ認定ボディーショップの修理現場で働くスタッフの私が、なぜテスラの修理費用が高くなりやすいのかをできるだけ分かりやすく解説します!

単純に「テスラだから高い」という話ではありません。

設備、修理品質、使用する材料、部品の交換の考え方、そして修理にかける時間や人件費。

こうした様々な要素が重なって、最終的な修理費用につながっています。

テスラの修理費がたかくなりやすい一番の理由

まず知っておいて欲しいのが、テスラ認定ボディーショップは一般的な板金塗装工場とは求められるものが違うという事です。

テスラの認定を受けるためには、必要な設備や修理環境などについて一定の基準を満たす必要があります。

さらに、テスラ認定になるにあたって研修、教育を受け、テスラ側による確認、監査を受けた上で認定されています。

つまり、単純に「テスラの修理をやりたい」と思えばどこの板金工場でも同じように修理できるというわけではありません。

その基準を満たすためには、設備への大きな投資も必要になりなす。

そして当然ですが、設備を導入すれば終わりではありません。
その設備を使用して、決められた品質で修理する為の技術や知識、作業時間も必要になります。

修理費用が高いのは「部品代」だけではない

テスラの修理費用を見て「部品が高いからこんなに高くなるんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
もちろん部品代も大きな要因の一つです。しかし、実際にはそれだけではありません。
例えば板金塗装では、
・損傷箇所の確認
・修理方法の判断
・部品の脱着
・板金作業
・下地処理
・調色
・塗装
・乾燥
・磨き
・組み付け
・洗車
・最終確認

など、多くの工程があります。
さらにテスラの修理では求められる仕上がりのレベルも非常に高いと思います。

色や塗装肌、塗装ゴミまで妥協しない
私が実際の現場で特に感じるのが、塗装品質に対するこだわりの強さです。
例えば、
「色が合っていればOK」というレベルではなく、
色・塗装肌・塗装ゴミ・仕上がりなど、できるだけ完璧に近い状態を目指しています。
実際に塗装が終わり乾燥させて磨き作業に入ったところで一ミリにも満たない一般の方が見ても気づかないほどの大きさの色ブツ「塗装ゴミ」を見つけてもう一度塗り直すという事が意外とあります。
つまり私たちはテスラからの認定を受け看板を背負っているという事を自覚し誇りを持ってお客様の車の修理をさせていただいています。単純に見積もりを見て高い!と思うだけでなく高いのにはしっかりとした理由があるという事を知っていただけたらと思います。

見えない所にこそ我々の努力と技術力が現れます!

もちろん、人が作業する以上「完全に何も無い状態」を作ることは簡単ではありません。
だからこそそこに多くの時間と技術が必要になります。
修理費用には単に「塗料を塗る料金」ではなく、その仕上がりを実現するための技術料や作業時間も含まれているということです。

使用している塗料にも違いがある

そして、意外と知られていないのが使用する塗料そのものの違いです。
私の勤務する認定ボディーショップでは、海外メーカーのR-Mの塗料を使用しています。
また、一般的な溶剤系塗料ではなく水性塗料を使用しています。
水性塗料は環境への負荷を抑えることにも繋がります。

さらに使用する塗料だけではありません。クリアーなどの材料も含め、品質を重視した材料を使用しています。

当然、材料の品質や価格が違えば一台あたりにかかる材料費も変わってきます。
「塗装するだけなのになんでこんなに高いの?」
と思った時には、何を使って、どのような環境で、どのレベルの仕上がりを目指しているかを見ると分かりやすいと思います。

なぜ「修理」ではなく「新品交換」になるの?

テスラの修理費が高くなるもう一つの理由が、部品交換の考え方です。
板金修理の現場では、「これ直せるんじゃないの?」と思うような部品でも新品交換を推奨するケースがあります。

もちろん何でも交換すればいいという話ではありません。
修理した部品は、修理方法や損傷の程度によって修理後の品質や強度を100%保証する事が難しくなる場合があります。
一方で、新品部品に交換することで部品そのものの品質を担保しやすくなります。
そして、修理後の品質に対してショップ側も責任を持ちやすくなります。
つまり、
「修理できるかどうか」だけでなく「修理後の品質まで含めてどうするべきか」
という考え方の方が重要になります。
その結果、新品部品交換への交換が増えれば当然修理費用も高くなります。

先ほどにも記載しましたがもちろん私達テスラの認定ボディーショップだからと言って事故箇所を全て新品パーツ交換しなければならない訳ではありませんので、お客様の予算と照らし合わせながらどのように修理するか、費用を抑えながらどのように目立たないところまで持っていけるかなどをしっかりとお客様一人一人と向き合いながら決めていければと思っています!

実費修理と保険修理では、金額が大きく変わる!

ここはテスラに限らず知っておいて欲しいポイントです。
同じ車、同じような損傷でも実費修理と保険修理では見積もり金額が大きく変わる場合もあります。
実費修理の場合は、「出来るだけ費用を抑えたい」と思うお客様がほとんどだと思います。
ですので、「この部品は交換せずに修理出来ないか」「予算内で目立たないように直すにはどうするか」など、お客様とショップで相談しながら修理方法を決める事があります。
一方で保険修理の場合は、せっかく保険を使って修理するのであれば、より高い品質を目指した修理を選択する事があります。

例えば、損傷の大きい部品を新品交換したり、隣接するパネルまで塗装をして色をぼかして塗装していることを分かりにくく修理したり、再利用できる細かな部品まで新品に交換したり。
こうした違いが積み重なる事で、最終的な修理金額が大きく変わる事があります。

修理の「透明性」も大事

私の勤務する会社では、修理費用だけでなくお客様に修理の進捗状況をわかりやすく伝えることも大切にしています。
修理の各工程を写真で撮影し、お客様自身が作業状況を確認できるシステムを導入しています。
「自分の車が今どこまで修理されているのか」
これが分からないと不安になられるお客様も多いと思います。
だからこそ出来るだけ修理内容を見えるようにして、透明性を大切にしています。
ここまでしっかりとしている事が私の勤めている会社にテスラオーナーの方々が沢山集まる理由だと思っています。

修理費用は高いからこそしっかりと「何をしたのか」「何のパーツを交換したのか」「どんな修理方法をしているのか」など普段知る事、見ることの出来ないことを撮影したものを見ていただいてお客様にも知っていただけたらと思います。

修理費用が高い=ぼったくり?

ここまで読んで、「じゃあ、結局テスラの修理費用が高いのはぼったくりじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

私は修理費用が高いという理由だけで、ぼったくりと判断するのは少し違うと思っています。
もちろん、見積もり内容について疑問があれば修理を依頼する前に納得できるまで説明を受けることは大切です。

ただ、その金額の中には、

設備・材料・部品・技術・作業時間・品質管理・保証・お客様へのサービス

など、様々なものが含まれています。

高い修理費には「人」にかかる費用も含まれている

そして最後に、個人的に知っておいて欲しいと思う事があります。
車の修理は、結局のところ人が作業する仕事です。

適正な価格でサービスを提供できれば、その利益を設備投資だけでなくスタッフの待遇や教育などにも還元できます。

技術を身につけたスタッフが適正な評価を受け、良い環境で仕事ができれば「お客様にもっと喜んでもらえる仕事をしよう」という気持ちにもつながると思います。

私は、良い修理をするためには設備だけではなく、そこで働く人も非常に重要だと考えています。

まとめ テスラの修理費が高いのには理由がある

テスラの修理費が高くなりやすい理由は、一つではありません。
・認定ボディーショップとして必要な設備、
・使用する材料
・求められる修理品質
・新品部品への交換
・作業時間
・技術
・保証
・修理後の保証やサービス

これら様々な要素が積み重なっています。
だからこそ、
「テスラの修理費が高い=ぼったくり」
と単純に考えるのではなく、「その修理費用が何に使われているのか」を見てみてほしと思います。

なお、実際の修理費用は損傷箇所や修理方法、部品などによって大きく変わります。

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